農作物の盗難防止を/就農青年ク連絡協
防犯パトロールで訴え/マンゴー生産者ら参加し
2021年度農業生産に係る一斉防犯パトロール(主催・宮古地区就農青年クラブ連絡協議会)が8日、宮古島一円で行われた。パトロールに先立ち県宮古合同庁舎で出発式が開かれ、パトロールを通じて農作物盗難防止と農家への防犯意識向上につなげることに意気込みを示し「ガンバロー三唱」を行った。
同パトロールは、マンゴーなど栽培した農作物が盗難される被害が生じている現状を踏まえ、地域の農家が安心して生産できるより良い環境づくりを目指すとともに、生産農家に対し防犯意識の向上と啓発を図ることを目的に2009年から実施。同協議会が宮古島マンゴー研究クラブや宮古島警察署などの協力を得て、毎年マンゴーの収穫最盛期を前にしたこの時期に実施している。
出発式で同協議会の田村快会長は「農産物などの盗難防止は農家個人個人が一人でできるものではない。地域の目が一体となって防犯活動を行うことが不可欠」とした上で、「この防犯パトロールで盗難を抑止し、そして地域住民の農業に関する理解が深められることにつながるよう、会員一同頑張っていきたい」と意気込みを語った。
マンゴー生産者を代表してマンゴー研究クラブの重田康行会長はパトロールに協力する関係者に謝意を示し「防犯の目を育てて、防犯の輪をどんどん広げ、盗難防止ができていければと思っている」と語った。宮古農林水産振興センターの砂川喜信所長は「盗難被害がなくなるよう日ごろから防犯に努めていこう」と呼び掛けた。
出発式には宮古島警察署の田場義浩署長と宮古島地区防犯協会の前川尚誼会長が来賓として参加した。
今回の防犯パトロールは平良北、平良南、上野、下地、城辺の5地区で実施された。