11/23
2024
Sat
旧暦:10月23日 友引 辛 
教育・文化
2021年6月15日(火)8:58

村の豊作と繁栄願う/多良間でスツウプナカ

コロナで規模縮小


祭場でシュリ魚を供え神に祈りをささげ、長老たちが神歌を歌った=13日、多良間村塩川

祭場でシュリ魚を供え神に祈りをささげ、長老たちが神歌を歌った=13日、多良間村塩川

 【多良間】竜宮の神へ五穀豊穣(ほうじょう)と集落の繁栄を感謝し、向こう1年間の豊作と豊漁を祈願する多良間島の伝統行事「スツウプナカ」が13日、村内4カ所の祭場で行われた。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、規模を縮小し初日の暁の願い(アカツキノニガイ)のみを実施した。神酒を作るブシャ座のメンバーらがシュリ魚を神にささげ、豊作や繁栄を願った。

 スツウプナカは、八月踊りと並ぶ島最大のイベント。1983年に多良間村の無形民俗文化財に指定されており、ナガシガーシュニ(長瀬川宗根)、フダヤーシュニ(札屋宗根)、パイジュニ(南宗根)、アレーキシュニ(新池宗根)の4祭場で行われる。

 各祭場にはそれぞれ役割の座があり、60代以上の老人座、50代の中老座を中心とした祭祀(さいし)運営をつかさどる幹人座、供え物など料理をするクバン座、祭祀用の魚類を捕るイム(海)座で構成されている。

 このうち字塩川のパイジュニでは中老座のある大木公民館に午後9時半ごろ、ブシャ座が集合。供え物を確認し、ブシャ座と老人座のメンバーが数カ所の祭場で祈りをささげた。祭場では6人の長老らが神歌(ニィリ)を歌い、角盃に注がれた神酒を飲んでいた。

 ブシャ座で30年関わってきた比嘉清作さんは「去年はシュリ魚だけだった。今年はどうしても神酒をささげようと話し合った。神歌をささげることもできた」と笑顔で話した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!