仲原にゴルフ場ホテル計画/南西楽園リゾート
自治会と開発協定交わす/シギラ超、25年度着手
南西楽園リゾート(髙橋洋二会長)は16日、市城辺友利(仲原)地区で新たにゴルフ場とホテルの建設計画を進めていることを明らかにした。現在のシギラ地区を超える規模で「(仮称)保茶根(ほちゃね)カントリークラブ計画」。2025年度に開発着手し、27年度以降に順次開業する見込み。将来的には1000人以上の雇用の場が生まれる。計画の着手に向け、同社と仲原自治会(花城栄三会長)は同日、仲原公民館で開発基本協定を締結した。
シギラ地区のホテル規模は1200室弱。今回の計画はそれを上回る66棟1726室を計画しており、ゴルフ場を合わせた敷地面積は136万平方メートル。このうち約7割の用地取得が進んでいるという。
ホテル棟は10~11階建てを13棟(1560室)、レジデンス棟は5階建てを2棟(120室)、戸建ヴィラ棟は46棟(46室)を建設する考えだ。
ゴルフコースは全18ホールで7204ヤード。プロトーナメントが開催可能なチャンピオンコースで、誘致が実現すればスポーツアイランド宮古島のさらなるブランド向上に寄与できると強調した。
今後のスケジュールは、22年度からは農業振興地域からの除外や環境アセス、開発行為許可申請を進め、25年度から建築工事を行うことを目指している。
今回交わした協定では、自然環境や持続可能性に配慮した開発を行うこと、産業振興や雇用創出によって地域経済の発展を図ることなどを基本方針として明記された。
南西楽園リゾートの三國浩紀常務は「仲原自治会と協力していきながら保茶根カントリークラブを開発したい。コロナの収束後には国内外から多くの観光客が集まる。保茶根エリアを新たな観光名所にしていきたい」と述べた。
花城会長は「若者が島に戻って働ける場があることは、活気あふれる島、自治会になる。この事業に自治会として協力したい」と期待した。