伊良皆、古謝氏が最後の訴え/選挙戦終了、きょう投開票
継続か、刷新かで審判/多良間村長選
【多良間】任期満了に伴う多良間村長選挙は19日、両陣営が選挙運動を締めくくる「打ち上げ式」を行った。立候補しているのは届け出順に現職の伊良皆光夫氏(66)=無所属=と、新人の古謝政一氏(62)=無所属。村政の「継続」「刷新」について、島を二分しての選挙戦が繰り広げられた。投票はきょう20日。即日開票され、有権者793人が審判を下す。(11面に関連)
今選挙は少子高齢化対策や雇用、医療、福祉問題などの課題解決のほか、製糖工場建設に係る損害賠償裁判や宮古製糖との工場使用料問題などに対し、有権者の評価が示される。
前回4年前の選挙では、伊良皆氏が47票差で、2期目の当選を果たしている。
有権者数は前回から26人減少しており、これが選挙結果にどう影響するかも注目される。
5月の村議選では、伊良皆氏を支持する候補4人が当選し、議会での過半数を得た。古謝氏を支持する候補者は4人中3人が当選。獲得票数は伊良皆氏支持が88票上回った。
投票率は常に90%を超え、浮動票がほとんどない地域。両陣営とも地縁血縁票を基礎に、票の上積みに全力を挙げる。
過去には1票差で当落が決まったこともあり、両陣営とも表の取りこぼしがないよう気を引き締めている。
伊良皆 光夫(いらみな・みつお)1955(昭和30)年5月25日生まれ。塩川出身。琉大短期大学部卒。79年宮古郡農協入り。退職後は村助役、副村長を歴任。2013年の村長選で初当選。現在2期目。
古謝 政一(こじゃ・せいいち)1959(昭和34)年4月3日生まれ。仲筋出身。幾徳工業大卒。88年に村役場採用。観光振興課長や税務会計課長兼会計管理者を歴任し2020年3月に定年退職。