相馬、5千競歩で4位/宮古出身、全国総体出場へ
南九州高校陸上
熊本県で行われている陸上の高校総体南九州予選5000メートル競歩で、宮古島市出身の相馬啓佑(北山高校3年)が4位に入賞し、全国総体出場を決めた。事前のランキングでは厳しいレース展開が予想されたが、勝負どころの見極めと持ち前の粘りで上位入賞を勝ち取った。
南九州予選大会の5000メートル競歩は17日、熊本県のえがお健康スタジアムで行われた。
レース序盤はスローペースの展開。1キロすぎで3人が抜け出したが、相馬は慌てず4位グループの第2集団に付けて好機を待った。
勝負の分かれ目となったのが3キロ地点だ。給水のタイミングで開いた後続とのわずかな差を見逃さず、一気にペースを上げて単独4位に。残り2キロは前を追いながら粘り、23分58秒の記録でゴールに飛び込んだ。
相馬は「最後まで絶対に諦めないという強い気持ちを持っていた。1周が長く感じてきつかったけど粘り切ることができた」と納得のレースを振り返った。
自身初の全国総体は来月末、福井県で開幕する。相馬は「レベルの高い選手たちにどこまで食らい付けるのかチャレンジしたい。応援してくれる両親や、宮古島の方々への感謝の気持ちを忘れず最後までしっかり頑張りたい」と話した。
相馬は久松中学校卒。全国高校駅伝出場常連校の北山に進み、陸上、駅伝ともに全国での活躍を目指して日々練習に励んでいる。