「農業振興に全力」/伊良皆氏
当選から一夜明け/多良間村長選
【多良間】村長選挙で3選を果たした現職の伊良皆光夫氏(66)は21日、報道各社のインタビューに応じ、当選から一夜明けての心境と決意を語った。3期目の村政運営に向け「水有り農業を実行していく。3期目ですべてが終わるわけではなく、種をまきながら収穫していきたい」と農業振興に力を入れることで、所得向上や若者の定住促進につなげる考えを示した。(2面に関連)
インタビューは同村塩川にある伊良皆氏の自宅で行われた。伊良皆氏は、父の日のプレゼントで娘から贈られたかりゆしウエアを着て臨み、「爽やかですっきりとした良い朝を迎えた。緊張感も解けていい睡眠が取れた。当選と父の日で二重の喜びだ」と心境を語った。
島を二分した選挙戦については「これまでも分け隔てなく進めてきた。村民にも職員にも区別なく接してきた。一気に取り除くことはできないが、溝をつくるようなことはしたくない」と融和を誓った。
勝因を問われると「2期8年の取り組みと掲げた政策を実行し、実現してきた。行動力と実行力、課題解決に向けた政策が村民の皆さんから理解を得られたと感じている」と振り返った。
村議選で自身を支持する議員が過半数を占め、初の与党多数での議会運営となる。伊良皆氏は「議員の皆さんと相談しながら村の課題解決に取り組みたい」と述べ、8年間認められなかった副村長人事は「早いうちに議員と相談して人選を進めたい」と強調した。
20日施行の村長選挙は、現職の伊良皆氏と新人の古謝政一氏で争われ、伊良皆氏が409票を獲得し、3期目の当選を果たした。