宮古圏域 人口35年ぶり増加/20年国勢調査速報
宮古島市1776人増/多良間、減少率県内3位
5年に1度実施される国勢調査の2020年速報結果が25日、公表された。宮古島市の人口は前回15年調査確定値と比べ1776人増の5万2962人、世帯数は2179世帯増の2万4156世帯。多良間村の人口は136人減の1058人、世帯数は5世帯減の465世帯だった。宮古島市と多良間村を合わせた宮古圏域の人口は5万4020人となり、1985年調査以降、減少が続いていた人口が7調査(35年)ぶりに増加に転じた。多良間村の人口減少率は11・4%となり、県内で減少率が3番目に高い市町村となった。
宮古圏域の人口は1980年調査の6万464人から85年に297人減の6万167人と前回調査を下回ると▽90年3275人減(全人口5万6892人)▽95年1157人減(5万5735人)▽2000年148人減(5万5587人)▽05年724人減(5万4863人)▽10年1593人減(5万3270人)▽15年890人減(5万2380人)-と減少が続いていた。
15年調査では、宮古島市の人口は5万1186人、世帯数は2万1977世帯だった。20年調査結果と比較すると人口は3・5%増加、世帯数は9・9%増加といずれも前回調査を上回った。
それに対し多良間村は、15年調査では人口1194人、世帯数470世帯だったことから、20年の人口は11・4%減少、世帯数は1・1%減少と、ともに前回を下回る結果となった。多良間村の人口減少率は、19・1%となった渡名喜村、12・7%の伊是名村に次ぐ3番目の高さとなった。
人口増加率が最も高かったのは中城村で14・0%。人口増加数が最多だったのはうるま市で6508人。人口減少数が最多だったのは那覇市で1603人。世帯の増加率が最も高かったのは中城村の22・3%、増加数が最多だったのは那覇市で8509世帯。世帯の減少率と減少数が最も高かったのはいずれも与那国町で減少率29・7%、減少数321世帯だった。
県の20年人口は146万8410人で前回調査から3万4844人(2・4%)増加。世帯数は61万2749世帯で5万2325世帯(9・3%)増加した。1世帯当たりの人員は2・40人で前回の2・56人から0・16人の減となった。