開所1年目4万人が利用/いらぶ大橋海の駅
コロナで来場者数に明暗
伊良部大橋の橋詰め(伊良部側)に整備された市の観光拠点施設「いらぶ大橋海の駅」がこのほど、オープン1年目(2020年6月~21年5月)の来場者をまとめた。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けたが、4万749人が訪れた。
同施設は20年6月1日にオープンした。同月は4053人が、7月は年間で最多となる5395人が利用した。
観光シーズンの8月は県独自の緊急事態宣言が出された影響で2000人台に落ちた。解除後の10~11月には再び5000人台に回復した。
21年2月は緊急事態宣言の発令のため、臨時休業となり初のゼロとなった。3月から再開したが、2000~3000人台が続いている。
同施設は、海と大橋を展望できる機能に加え、地産地消と交流促進を図ることが目的。延べ床面積は546平方㍍で1階に売店と事務室、2階にレストランを備えている。事業費は約3億円で、一括交付金を活用して建てられた。
建物以外は県の道路事業で整備しており、駐車場は50台分を確保。そのほかイベント、眺望、展望の三つの広場が設置されている。
指定管理者の伊良部島産業振興の奥濱剛社長は「コロナの収束後は人の流れも変わってくると思う。このチャンスを生かしたい。コロナで厳しい経営状況だったが、本土企業の集客力と地元企業の良さを合体させ、好循環な経済システムの構築を目指したい」と述べた。