「顔認証乗車」を体験/ミス宮古島ら
ループバス 12日から実証運行
12日から実証運行が再開される「宮古島ループバス」をPRするため、座喜味一幸市長やミス宮古島らによる乗車体験が9日、市役所とその周辺道路で行われた。参加者はマスクを着用したままでも本人確認が行える顔認証によるキャッシュレス乗車を体験した。
2020年10月から21年1月に第1回が実施された同実証事業は市による市バス交通利用促進実証委託業務。総合商社の双日が全体統括などを担い、宮古協栄バス、八千代バス・タクシー、中央交通のバス会社3社が共同運行を行う。
今回の運行期間は12日から9月5日まで。北小学校前から吉野海岸までを結ぶルートで、商業施設やホテル、空港、来間島、東平安名崎などに停留。北小前発と吉野海岸発の便があり、北小前発は1日6便、吉野海岸発は7便が運行する。
市民の場合、顔情報を事前登録し、大人1000円、子ども500円を支払えば実証期間中、乗り放題となり、乗車時に顔認証を行うことで料金を支払うことなく利用できる。今回の顔認証は、前回は行えなかったマスク着用のままでの認証が可能となっている。
乗車体験には座喜味市長、ミスサンゴの小松里紗さん、宮古島観光協会の仲田達志副会長が参加。顔情報登録を行った後、バス乗降口に設置されたタブレットで顔認証を行い乗車した。
座喜味市長は、顔認証によるキャッシュレス乗車について、新型コロナウイルス対策に有効との考えを示した上で「免許証を返納した高齢者がこのバスを使うなど市民に大いに役立つと思うし、観光客にも利用してもらえると思う」と利用の広がりに期待を込めた。
仲田副会長は移動手段を持たない観光客の利便性向上だけでなく、繁忙期にレンタカー不足となった時の「観光客の足の確保」にもつながると運行を歓迎。小松さんは「簡単に顔認証されスムーズに乗ることができた」と感想を語った。
バス停一覧や運行情報などの詳細は「宮古島ループバス」のホームページ(https://miyakoislandbus.com/)で確認できる。