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社会・全般
「宮古民謡を受け継ぐ」 期待の新人、松原忠之さん
宮古民謡を代表する歌い手、国吉源次さんに8歳から20歳まで師事した期待の新人、松原忠之さん(28)が、このほど「清ら海、美ら島 ~あやぐ、宮古のうた~」(リスペクトレコード)でアルバムデビューした。
松原さんは、国吉さんが宮古の歌への自信や誇りを持って民謡を歌う姿に感銘を受けたといい、「代々受け継がれてきた宮古の民謡を、大事に歌っていきたい」と語った。
「小学生から国吉源次さんに師事」
母や祖父母が宮古出身で自身は浦添市生まれの松原さん。「血は完全に宮古」で、郷友らに囲まれて育った。小学生の時代から国吉さんの元に通い、ステージにも付いていったという。
流行している歌を友人が聞いている中で、いつも国吉さんのCDに熱中していたと話す本格派で、入門から1年で新人賞、2年目で優秀賞、3年で最高賞を獲得。「中学3年のころには教師免許までいただいた」と当時を懐かしむ。
今回のアルバムには、「伊良部トーガニー」「なりやまあやぐ」「多良間ションカネー」「漲水ぬクイチャー~与那峯ぬ姉小」など、宮古を代表する16曲を収録。「新可愛者小よ」(国吉源次作詞)では、国吉さんの義子夫人とも共演した。
「宮古で歌う機会を増やしたい」
宮古民謡について「メロディーが他の地域とは違う独特なものがあり、歌の内容や背景には宮古の歴史もある。奥が深い」と語る松原さん。先日は、アルバムにも収めた曲「根間ぬ主」の屋敷跡を訪れるなど、歌だけでなく背景も熱心に研究している。
今後については「宮古で歌う機会を増やしていきたい。また、健在なおじい、おばあから宮古を学びたい。将来の夢は、伊良部に住むこと」と語る。宮古の伝統を受け継ぐホープの活躍が期待される。