学校給食にマンゴー/宮古島市
地産地消の拡大へ/流通、加工で実証事業
座喜味市長「一生懸命営業する」
座喜味一幸市長は14日、市役所で記者会見し、急速冷凍した宮古島産の加工用マンゴーを学校給食に提供すると発表した。島で生産された農産物の流通、加工に関する課題や効果を検証し、地産地消の拡大につなげるとともに、生産者の所得向上を図ることが目的。今後は野菜や魚なども提供していく考え。座喜味市長は「子供たちや観光客にきっと喜ばれる。一生懸命に営業活動していきたい」と意欲を見せた。
この取り組みは「宮古島市農林水産物流通・加工に関する実証事業」で、JAあたらす市場と協力し実施する。
冷凍マンゴーは食べやすくカットされており、15日の「マンゴーの日」に合わせて全小中学校の児童、生徒、教職員に提供する。
また、出荷シーズン以外の9月以降にも再度提供して、学校給食に適した供給方法やコストなどを検証する。飲食店や高齢者施設などへも提供する計画だ。
会見で座喜味市長は「子供たちが喜んで食べれば多くの人の口にも合う。観光客にも、学校給食と同じ物が食べられるというPRにもなる」と話した。
食品の品質を落とさず、その状況を長期間確保する急速冷凍処理をすることを強調した上で「年間を通して、マンゴーが食べられるという状況をつくっていきたい」と述べた。
同席した大城裕子教育長は「いつも以上に、子供たちの笑顔があふれるにぎやかな給食時間になる。地域の産物を活用することで、生産者に感謝の心を育む機会になることや、農業をはじめとする地域産業の状況を理解することにもつながる」と話し、児童生徒の食育や人材育成にも役立つことを喜んだ。