夏休みどう過ごす/外出自粛に市民困惑
理解も「現実的に厳しい」/緊急メッセージ
県内の新型コロナウイルス感染急拡大を受けて今月に入り、玉城デニー知事、座喜味一幸市長が相継いで緊急のメッセージを発信。県民、市民に2週間の外出自粛を訴えていることを受け、夏休み中の子供たちやその親たちからは不満と困惑の声が聞こえている。実際に2週間も子供たちが家の中だけで過ごすことには一部の保護者から「感染が拡大しているので、理解はできるが現実問題として厳しい面もある」との声も聞かれている。
長引く緊急事態宣言の中で、今年の夏休みを過ごしている子供たちとその親たちは、外で友達と一緒に遊んでいいのか、それぞれの家に行き来して過ごしてもいいのかなど、悩みながらの日々を過ごしてきた。
そうした中で、今回のさらに強いメッセージとなった2週間の外出自粛要請。その受け止めについては、不満と困惑の声が相継いだ。
市内の公園で、子供と過ごしていた上野に住む30代の主婦は「小学生と幼稚園の子供がいるが、家の中で2週間過ごせと言われても無理だと思う。もちろん、感染予防対策はするので、人の少ない時間帯を選びながら公園などで過ごす時間も必要」と話した。
平良に住む40代の女性も「2歳の子供を本土に住む両親に会わせに行くこともできないし、両親がこっちに来て孫と遊ぶこともできない。そうした中で外出自粛と言われても、人の少ない時間帯を選ぶがやはり外に出て過ごす時間はあると思う」と、困惑した様子で話した。
2人目の子供を妊娠中の城辺に住む20代の女性は「上の子を育てながら自分も妊娠中なので、家の中だけで2週間過ごすのは大変。自粛要請は分かるが、ある程度、3密を避けながら外で過ごすことも考えている」と話した。
市内の小学校に通う5年生の男子児童は「夏休み予定していた旅行も行けなくなりそうなので、もう夏休みも楽しくない。これから2週間も家にだけいるのも嫌だ。今年の夏休みはまったく意味がない」と、不満の声を上げた。