緊急宣言下も人出多く/3連休終了
複雑な感情交錯/新型コロナ
緊急事態宣言下の7日にスタートした3連休。台風9号の影響もあり、7、8日と悪天候だったが連休最終日の9日は青空が広がったことから、市内の各ビーチは多くの観光客でにぎわった。市民には県や市から2週間の外出自粛が求められる一方で、観光客らでにぎわうビーチの構図。訪れる側、受け入れる側とも複雑な感情が交錯する中で今回の連休は終了した。
このうち、前浜ビーチでは、朝から多くのレンタカーが訪れ、駐車場は行き交う車で混雑した。
埼玉県から家族4人で訪れたという男性は「沖縄でも感染者が急増しているのは報道で知っていたが、滞在期間中はホテルとビーチだけの往復なので大丈夫と判断して思い切って来島した」と話した。
東京都から訪れた3人家族は「この時期なので、島に行くことは正直ちゅうちょしたが、できるだけ人混みには行かずに自然を満喫するだけにしようと思っている。本当の宮古島を満喫するのはコロナが収束した後にしたい」と話した。
先週から、想像を超えたスピードで感染拡大が進む県内の状況におびえる島民からは、減らない観光客に疑問の声も聞こえている。
一方で、観光地宮古島にとっては観光客の来島は島の経済にとって重要な要素。しかし、現在の感染拡大が続いてしまうと、その後の影響が見通せない不安も抱える。
新型コロナの影響で自粛の夏を強いられている宮古島にとって、迎え入れる側、訪れる側ともストレスを抱えたままの日々がしばらくは続きそうだ。