産業・経済
2011年2月8日(火)9:00
大豆の普及目指す/市農政課
試験栽培で収量など調査
市農林水産部農政課が進める大豆の栽培技術確立事業で、種まきが行われている。試験栽培を受託している農家は2戸で、面積が1戸10㌃ずつの計20㌃。市は収量などの調査結果を踏まえ、農家への普及の可否を判断する。
試験には大豆のサトウキビ後作としての可能性調査や、空気中の窒素を取り込んで畑を肥沃にする豆科植物の栽培を環境に優しい農業につなぐ狙いがある。
自家栽培の大豆で豆腐やみそを作っていた宮古のモノ作り伝統文化の復活も視野に入れる。
調査は①発芽率②生育③病害虫被害④収量-について行う。
品種は国内産1、米国産4、カナダ産1の計6品種。試験では、どの品種が宮古に適しているかを選定する。
1月20日に種をまいた大豆は7日現在、4枚の葉を付け高さ約5㌢に育った。発芽率は100%に近い。収穫は肥培管理を経て、5月中旬ごろから始まる。
農林水産省によると、2008年国産大豆の10㌃当たり収量は、全国平均が178㌔、産地別には北海道が最も多く237㌔となっている。
試験栽培では、採算性も調査する。