実際交付22人で286万円/20年度市議政務活動費
視察などの旅費は44・59%
市議会議員の2020年度政務活動費収支報告書によると、同年度に活動費として予算措置されたのは1人当たり18万円で、対象市議全員に対する支給額は418万5000円だった。そのうち、実際に政務活動費の交付を受けたのは22人で、その使用金額は286万1821円となり、使用率は68・38%で残高は132万3179円となっている。交付を受けなかった議員は2人だった。
政務活動費は「地方議会の議員の調査研究やその他の活動に資するために必要な経費」との位置付けで、宮古島市では各議員に年額で18万円を上限として交付される。
収支報告書によると、活動費として報告された金額のうち、出張費とされる調査研究費▽研修費▽要請・陳情活動費-は127万6000円で交付額の44・59%だった。
前年度の出張費が229万円(66%)だったことから、20年度はそれから大幅に減っている。
その理由について、市議会事務局では「新型コロナウイルスの影響もあって、島外に研修に行く機会が限られた部分もあると思う」と話した。
書籍購入などが対象となる資料購入費は、126万3143円で使用金額全体の44・14%となった。
そのほか、資料作成費は28万5954円(9・99%)、事務所費は3万6523円(1・28%)となっている。
政務活動費は領収書の添付など使途目的の報告が義務付けられており、毎年4月に議員が申請すれば、一括で年額が支払われる。
収支報告書によると、支出額が最も多かった議員は22万3746円で、上限を超えて報告したのは10人だが、上限を超えても支払われるのは18万円まで。
収支報告書は一般市民の閲覧が可能で、議会事務局に申請すれば見ることができる。