漲水御嶽で採火式/東京パラ五輪の聖火
司ら見守り線香から
東京2020パラリンピック聖火フェスティバルの採火式が14日、漲水御嶽で行われた。新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から関係者のみで実施された。司らによる御願に使われた線香から採火した聖火はランタンに点火され、関係者が大会の成功と新型コロナの早期収束を願った。
採火方法は、各地で特色ある手法が取られるが、宮古では御嶽に立てた線香から採火する方法で行った。
採火式では、パラアスリートの新崎祥太さん(陸上)と伊良波克子さん(卓球)の2人が採火者として選ばれた。新崎さんが線香から採火し、伊良波さんの持つランタンに点火した。
2人は「新型コロナが早期に収束し、パラリンピック大会が安心、安全に開催されて多くの人に元気と感動を与えてほしい」と話した。
座喜味一幸市長はあいさつで「聖火が宮古島創世の地とされる漲水御嶽での祈願で採火されることは意義深い。この聖火が大会の成功、コロナ収束への希望の火となり、さらに世界平和の火となることを期待している」と述べた。
最後は、祈願をした司らと参加者が一緒に漲水のクイチャーを踊り、無事に採火式が執り行われたことを喜んだ。
パラリンピック聖火リレーは①聖火フェスティバル(47都道府県)②集火式(東京都)③開催都市での聖火リレー-で構成され、12~24日の期間に実施される。
県内では14市町で採火が行われ、14日には那覇市で集火・出立式で採火された火を一つにして、開催都市東京へ送り出された。
採火式の様子は県が動画配信サイトで後日、公開する予定。