「自粛要請」でも移動/本土お盆休み
観光客で各所にぎわう
旧暦で行う県内の盆とは異なる本土の盆は8月13日から15日。その「お盆休み」の期間になり、「移動自粛」要請が出されている中、宮古島の各所では観光客でにぎわっている。一方で新型コロナウイルスが急激に感染拡大している島内では、増える観光客に戸惑いを見せる市民もいる。
14日、宮古空港では本土からの直行便が到着すると、大きなスーツケースを持った家族連れの観光客が降り立つ姿が目立った。全員がマスクを着けているが、係員が手渡すコロナ感染防止を呼び掛けるチラシを受け取る観光客はまばらだった。観光関係者は「コロナや減便の影響はあるが、夏休みに入ってから観光客は増えている。来てほしくないとも言えないので、万全の対策をして迎えるだけだ」と話した。
観光地もにぎわっている。前浜ビーチは日除けのパラソルが並び、海水浴を楽しむ観光客が多かった。ジェットスキーがエンジン音を響かせて海面を疾走(しっそう)していた。駐車場は日中、満車状態でほとんどがレンタカーだった。
飲食店の多くが休業しているため、大型スーパーやディスカウントショップでは食料品や飲料を買い求める観光客が目立って増えている。