観光来島は「中止」を/旧盆帰省客にも訴え
市、「自粛」より強い要請に/新型コロナ
新型コロナウイルスの感染者急増を受け、座喜味一幸市長は18日、市役所で会見を開き、緊急メッセージを発表した。旧盆での帰省や観光目的の来島を中止するよう求めた。これまでは「自粛」を促していたが、医療体制が危機的な状況にあるとして今回は「中止」に変更した。座喜味市長は「今回は強いメッセージにした。緊急事態宣言中は宮古島に来ないでいただきたい」と訴えた。
感染急増で緊急メッセージ
18日現在、宮古島市の人口10万人当たりの陽性者数は457・37人(島外居住者含む)となり、「世界最悪の感染地域」と強調した。自宅療養者は151人いるという。
旧盆については、13日の県立宮古病院との共同会見で「コロナ禍での旧盆での過ごし方」を発表。帰省の中止に加え、親族一同での飲食を控えることなどを市民に呼び掛けた。
座喜味市長は「医療体制が脆弱(ぜいじゃく)な離島では今、手を打たなければならない。市民や出身者、観光客にも同様に来島しないよう求めたい。一人一人の感染に対する自覚と行動がお互いの命と健康を守る」と述べ、徹底した感染対策とワクチン接種を推奨した。
仕事関係での滞在者には接客業などで感染が拡大しているとして、「できる限り外出を控え、市民らとの接触を避けること」と強調した。
同席した大城裕子教育長は、9月からの新学期について「分散登校については8月下旬の市内の感染状況を見極めて、判断したい。現時点で分散登校は考えていない」と述べた。
飲食業に対しては、県の要請に従い、営業時間の短縮や酒類やカラオケの提供禁止の徹底を訴えた。ルールを守らない飲食店舗での感染が深刻な状況として、県と連携してパトロールしていく考え。
市内観光地のシャワー室などは、緊急事態宣言中は閉鎖されることを明らかにした。