一般会計20億円の黒字/借金19億円増の477億円
貯金は7億円減で91億円/市20年度決算
宮古島市の2020年度一般会計・特別会計の歳入決算額(収入済み額)は710億3391万円、歳出決算額(支出済み額)は681億2988万円となった。そのうち一般会計の歳入決算額は561億1520万円、歳出決算額は536億8779万円で、差引額から翌年度繰り越し財源額を差し引いた実質収支額は20億3768万円の黒字となった。しかし市の借金に当たる市債残高は前年度比19億5659万円増の477億2144万円、貯金に当たる財政調整積立基金は7億9734万円減の91億5430万円となった。(10面に関連)
20年度一般会計の実質収支額から前年度の実質収支額を差し引いた単年度収支額は2億696万円で前年度比で1506万円の増となった。
一般会計の歳入決算状況を見ると、予算現額583億6569万円に対し、歳入にすべきと決定した調定額は592億1011万円となったが、実際に納入された収入済み額は561億1520万円で、不納欠損額は前年度比2935万円減の1157万円、収入未済額は8億8886万円増の30億8333万円となった。
歳出決算状況は、予算現額583億6569万円に対し支出済み額が536億8779万円、翌年度繰越額は32億5652万円で、支出されなかった不用額は14億2137万円で前年度比4億264万円の減となった。
市債のうち20年度での借入金は89億7115万円で、歳入決算額に対する割合は12・6%だった。元利償還金は元金38億406万円、利子2億4106万円の計40億4513万円で歳出決算額に対する割合は5・9%だった。
財政調整積立基金の19年度末現在高は99億5164万円だった。20年度中は14億2827万円を積み増したのに対し、22億2561万円取り崩したことから、20年度末では91億5430万円となり、前年度より市債が増加し、財政調整積立基金が減少する結果となった。
特別会計では、後期高齢者医療のみが実質収支額マイナス144万円の赤字となったが、港湾事業と土地区画整理事業はプラスマイナスゼロ、国民健康保険事業、介護保険、再生可能エネルギー運営事業は黒字だった。
20年度一般会計・特別会計の歳入歳出決算は9月1日開会予定の市議会9月定例会に認定議案が提案される。