幼、小12日まで休校延長/中学校は6日から再開
市教委
市教育委員会(大城裕子教育長)は2日、教育委員会臨時会を市役所で開いた。休業(休校)措置が取られている市内の小中学校の6日以降の対応について協議した。市内の感染状況などを踏まえて、中学校は6日からは授業を再開。幼稚園と小学校については12日まで休業延長することが決まった。
市内の幼小中学校では教職員も含めて8月1日から9月2日までに53人の感染が確認されている。
臨時の教育委員会は2時間以上白熱した議論が展開された。夏休み期間も児童生徒の感染が報告されており、厳しい感染状況を踏まえて、医療関係者や学校長等の意見および県内各市町村の動向を総合的に判断した。
中学校の再開の理由について▽ワクチン接種が進んでいる▽発達段階として感染予防対策について自己管理できる▽中学3年生は最終学年として授業時数を確保する必要がある-と説明した上で、「感染対策を徹底し再開するが、感染のリスクが高いと判断される場合は、各学校の実態に応じて弾力的な対策を講じる」と述べた。
幼稚園と小学校については▽ワクチン接種ができないため感染リスクが高い▽感染対策の行動が困難な学年があり、学校の感染対策を講じても高い感染リスクが予想される▽児童生徒の感染が続いている状況で園児や小学生の安全を守るための十分な対応が困難-とし、休業延長とした。
大城教育長は「本来学校再開をさせたいという思いを強く持っていた。つらい決断。保護者の皆さんには大変大きな負担をかけることは理解しているが、感染が落ち着くまでみんなで見守ってほしい」と説明し、理解と協力を求めた。