耐力度調査を実施へ/市総合体育館
建て替え、修繕の判断材料
老朽化が進んでいる市総合体育館について、今年度に耐力度調査を行い、建て替えおよび修繕の検討に入ることが分かった。今後の利用可否の判断材料にする考え。7日に開かれた市議会文教社会委員会(下地信広委員長)で生涯学習部の楚南幸哉部長が明らかにした。
市議会9月定例会には、調査の委託料294万円が補正予算に計上されている。同体育館は2018年に耐力度調査を実施しているが、その後、台風の襲来が何度もあったとして、改めて調査を行うこととなった。
平良敏夫氏は「そんなに何度も調査が必要か」と質問。楚南部長は「前回の調査後に台風で屋根が飛ばされる被害があった。屋根や壁の耐力があるかを調べる必要がある」と説明した。
平良氏は「台風で屋根を飛ばされた施設が修繕できると思えない。体育館の利用は市民が待ち望んでいる。先延ばしせずに早く決めてほしい」と求めた。
市総合体育館は、1984年1月に完成し築37年。建て替え計画は前市政で進められ、基本構想を練り上げ、基本計画を策定する段階まできていた。
21年1月に座喜味市政が誕生してからは「財源確保の問題や計画の煮詰め方なども含めて保留とする」として、これまでに進展はなかった。