教育・文化
2021年9月8日(水)8:58
コロナで奉納余興は中止/多良間
八月踊りで手始め御願
【多良間】国の重要無形民俗文化財に指定されている多良間村の「八月踊り」に向け、本格的な稽古を開始する手始め御願が1日、字仲筋の土原御願所と字塩川のピトゥマタ御願所で行われた。八月踊りは今年も新型コロナウイルスの影響で、神事のみの実施で奉納余興は中止となるなど規模を縮小して行う。
仲筋字の御願(ニガイ)では、拝所へ酒、塩などを供えた。その際、「仲宗根豊見親口上」のみ執り行った。
大城隆夫仲筋字会長は「残念ながら今年も奉納余興ができない。来年は八月踊り奉納余興ができることを期待したい」と話した。
塩川字では地謡座(ズーニン)によるサンビンのみの演奏となった。
友利哲市塩川字会長は「舞台本番も2年間途絶えるが、指導者の皆さんには継承できるよう継続の協力をお願いしたい」と語った。
この日は、村内で初の新型コロナウイルス感染症の感染者が確認されたことを受け、予定していた演目が中止となったほか御願も最小限の人数で実施した。