無農薬、有機栽培に成功/宮総実食と環境科1年生
育てたサツマイモを収穫
宮古総合実業高校の食と環境科1年生は今年、無農薬栽培が困難とされているサツマイモの無農薬、有機栽培に挑戦し、見事成功させた。同校第2農場で10日、大きく育ったサツマイモの収穫を行った。
今回の挑戦は、農薬を使用しないことで宮古島の地下水汚染を防ぐとともに、安心安全な食材を栽培することを目的に行われた。
5月中旬に植え付けを実施。生物の力で害虫防除を行う生物防除を目指し、同校環境工学科の環境班が開発した有機質肥料「Bio-p」(バイオ・リン)を活用することで栽培に成功したという。
収穫作業には食と環境科1年生のうち17人が参加。作物に傷を付けないよう注意しながらシャベルなどを使って土を掘り起こし、地中で育ったサツマイモを収穫した。
宮國涼果さんは「宮古島は虫が多いので無農薬栽培は難しいかと思っていたが、予想以上に多く収穫することができた」と感想を語った。
同科の前里和洋学科長は「初めての挑戦で、実験的に行ったがうまくいった。今回の成功を受け、今後は無農薬栽培の第2弾、第3弾をやっていきたい」との考えを示した。
今回収穫されたサツマイモは同科の食品製造実習で取り組むようかん作りの原料として使用される。