砂川さん(久松中1年)が最優秀賞/少年の主張地区大会
挑戦の重要性伝える/優秀賞はゴメスデソウザ、國吉さん
第36回県少年の主張宮古地区大会(主催・県青少年育成県民会議、市青少年育成市民会議)の表彰式が11日、市未来創造センターで行われた。参加した10中学校12人の生徒の中から、久松中1年の砂川恵里香さんが最優秀賞に輝いた。優秀賞には北中3年のゴメスデソウザ奈菜さんと、平良中3年の國吉華月(はづき)さんが選ばれた。最優秀の砂川さんは29日に開催される県大会(オンライン開催)に地区代表として出場する。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、大会はビデオ審査で行われた。生徒たちは発表の様子を事前に撮影して結果を待った。
最優秀を受賞した砂川さんのテーマは「私の挑戦」。砂川さんは、生まれつき左手の肘から先がない障がいを持つ。幼稚園時の先生が肘に装着する特製縄跳びを製作してくれたことをきっかけに、水泳やそろばんにも挑戦。達成した喜びを味わったことが自信につながった経験を紹介した。
砂川さんは、成功する可能性を信じて行動することが重要だとして「挑戦したい、克服したいときは勇気を出して近くにいる人に頼ること」と訴えた。
現在は成長中のため義手を作ることができないが、将来は装着する予定という。「両手を使ってやりたいことは、毎朝母に結んでもらっている髪型を自分の手で結び、おしゃれを楽しみたい」と夢を語った。
表彰式後に砂川さんは「受賞を聞いた時は驚いた。県大会に行けると思っていなかったので、うれしかった。県大会では緊張しないようにたくさん練習したい」と述べた。
審査員は「何事にもポジティブに挑戦しながら障がいを克服していこうという真っすぐな態度に、深い感銘と共感を得る堂々とした発表だった」と講評した。
優秀賞のゴメスデソウザさんは、ハーフである見た目から差別を受けた過去を明かし、父の言葉から黒人であることに誇りを持つようになった経験を伝えた。
國吉さんは、人前では思うように話せなくなる病気だったが、空手を始めてから少しずつ克服。自分の弱さに立ち向かう姿勢の重要性を主張した。