あすから幼、小学校再開/新型コロナ
ようやく2学期スタート
新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の延長などもあり、夏休み明けから臨時休校となっていた幼稚園と小学校があす13日に再開し、ようやく2学期がスタートする。保護者からは安堵(あんど)の声が漏れる一方で、ワクチン未接種の幼児と児童による学校内での感染拡大に対して不安の声も聞こえている。
子供たちの夏休み期間中には、従来型よりも感染力の強いデルタ型変異株が島内に広がり、8月には一気に感染者数が急拡大した。
1週間早く学校が再開した中学校は、生徒がワクチン接種の対象だった一方で、12歳未満の児童と園児は接種対象外となることから、そのほとんどが未接種となっている。
子育て世代にとっては、学校が再開することにホッとする一方で、子供たちの学校内での感染拡大にはこれまで以上に緊張感が漂っている。
ある保護者は「夏休み期間中も親から子供たちに感染し、そこから広がったという話を聞いた。学校が始まると、ワクチン未接種の子供たちの間で広がる可能性は十分あるので、不安はある」と話した。
別の保護者は「子供たちの感染の不安よりも、今のままでは部活もできないし体力、学習の面でも影響が大きい。まずは子供たちが通常に戻って学校生活を過ごすことの方が優先」と学校再開を歓迎した。
学校再開が及ぼす影響について、地区医師会の竹井太会長は「ワクチンを打っていない子供たちは、常に感染のリスクにさらされている。子育て世代の親はお酒を飲みに行くことをまずは慎んでほしい。それが子供を守るための最低限の行動」と訴えている。
さらに、「休校」について竹井会長は「デルタ株は感染力が強いが10日~2週間程度でその感染力は落ちる。その間の休校は時間稼ぎになるので有効」としていた。
実際に、臨時休校の期間が延長されたことで、時間稼ぎはできた。子供たちを守るためにも、学校再開後はこれまで以上に親の責任と自覚が求められている。