幼・小も学校再開/12日遅れの始業式
校舎に笑顔と歓声戻る/新型コロナ
新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の延長などで、夏休み明けから臨時休校となっていた幼稚園と小学校が13日に再開し、ようやく2学期がスタートした。台風14号の影響で強い風が吹く中、朝の通学路にはマスク姿の子供たちから「おはようございます」との大きな声が響き、校舎には久々に笑顔と歓声が戻った。
登校中の子供たちからは「久しぶりー」「会いたかったー」などの声が聞かれた。
この日、平良第一小学校ではオンラインで始業式が行われ、コロナ禍の中で始まった2学期の過ごし方について、佐久本聡校長が子供たちに注意点などを紹介した。
佐久本校長は「新型コロナの影響で、できないことも多くあるけど、工夫次第でできることもたくさんあると思う。どうすれば、何をすれば楽しく過ごせるかをぜひ工夫してほしい」とあいさつした。
さらに、5、6年生に対しては「学校のリーダーとして存在感を発揮し、集まらなくても気持ちが一つになれるようなアイデアを出してほしい」と呼び掛けた。
そのほか、児童の代表が2学期に頑張りたいことを発表。運動会や宿泊学習を楽しみにしていることや、学習面では友人たちと学び合いながら理解を深めることへの決意などが示された。
今年の夏休み期間中には、従来型よりも感染力の強いデルタ型変異株が島内に広がり、8月には一気に感染者数が急拡大した。
そうした中で、ワクチン未接種の幼児と児童による学校内での感染拡大に対しては一部の保護者からも不安の声が聞かれている。
各学校ともこれまでよりも緊張感を持って子供たちを迎え入れており、従来よりも感染予防対策の徹底を図った上で授業を再開させている。