ワクチン接種でクーポン券/宮古島市
4億7000万円を追加補正へ
市は開会中の市議会9月定例会に、一般会計補正予算4億7400万円を追加提案する予定だ。新型コロナウイルスワクチン接種でクーポン券を発行し、消費促進と感染症対策につなげることが目的。基本的には接種済みの12歳以上一人一人に、対象店舗で利用可能な1万円のクーポン券を給付する。財源は財政調整基金から繰り入れる。14日に座喜味一幸市長が市議会に提案する予定。
クーポン券は手続きの迅速化と接触回避の観点から、電子の2種類で発行する予定。
対象者はワクチン接種済みの市民を中心に、インターネットを利用した申請を優先にし、紙での申請はその後とする。
利用できる対象店舗は、休業や営業時間短縮要請を順守し、感染拡大防止に協力してきた事業者が対象。市は約250店舗を想定しているが、それ以外の事業者でも感染症対策などが徹底していれば参加は可能。市議会で承認が得られれば、説明会を開催し参加店舗を増やしたい考えだ。
同事業は市が観光協会に委託し、実施期間は9月~来年3月までを予定している。
ただ、財政調整基金からの繰り入れに、野党が難色を示しているほか▽ワクチン接種が出来ない人はどうするのか▽高齢者がスムーズに申請できるのか▽地域にある小さな店舗はどうするのか▽一度に使えるクーポン券の額-など、クリアすべき課題はある。成立に向け今後、議会で審査されるとみられるが、議会で多数を占める野党の理解が得られるかは流動的だ。