市からの受注が減少/09年度契約金額は8116万円
シルバーセンター人材センター総会
宮古島市シルバーセンター人材センター(棚原恵照理事長)の通常総会が28日、市中央公民館で開かれた。2009年度収支決算など5議案を原案通り承認。当期は339万円の黒字を計上し、次期繰越額は647万円。棚原理事長は「09年度は市など公共機関からの受注額は約1200万円落ち込んだ。新年度も厳しい状況にある」と述べた。
09年度事業実績は受注件数885件で、契約金額8116万8457円。会員226人に対し、就業実人数149人で就業率は過去10年で最低の65・9%。3人に1人は就業が無かったことが示された。10年度は会員の平等を期すため、ローテーションによる就業に取り組むことを確認した。会員は過去13年で最も多かった。
新年度収支予算額は、収入支出ともに1億165万6000円。前年度に比べ795万円減となっており、これは受託事業収益700万円減の予想と国庫補助金95万円がカットされたことが要因。
10年度事業計画では企画提案型事業に対する国が示した「再チャレンジ支援総合プラン行動」に基づき策定した「沖縄県人材センター事業活性化計画」の目標達成に向け、体制を強化するとしている。
棚原理事長は「米国のリーマンショックに端を発した経済不況の中で、シルバー事業も大きな打撃となり、公共工事での年間継続事業がカットされるなど、就業機会は非常に厳しい。これからも生活リズムに合わせたサービスを行い、社会参加と貢献で頑張ってほしい」と語った。
長濱政治副市長は「健康で日々活力を遂げることが家庭・社会に喜びを与える」と祝辞。県シルバー人材センター連合会の名嘉元甚勝会長(代読)は「地域に密着した活動が、地域に貢献し地域を支える」と述べた。