狩俣小で「海プロジェクト」/大学生も参加
地元の魅力探り発信へ
狩俣小(松原伸一校長)は15日、地元の伝統漁「追い込み漁」などを学び発信しながら、地元への愛着心を育もうと同校で「狩俣海プロジェクト」を実施した。児童たちが船釣りを体験したほか、漁師へのインタビューを想定し、その仕方や方法を学んだ。教員を目指す県外の大学生も参加。児童たちと一緒になって狩俣の魅力を探った。
総合的な学習の時間を利用して5、6年生9人が参加した。児童たちはDVDで追い込み漁の様子を鑑賞した後、3人一組になって▽釣り体験の感想▽船に乗船して感じたこと▽今回の体験で一番印象に残ったこと-をインタビューしたり答えてもらったりした。
インタビューされた男子児童(5年)は、「魚が多くいて、すぐに餌が奪われた。風が強く、思ったより船が揺れた」と答えた。
一番印象に残ったことは「魚が全然釣れなかったこと」と残念そうに話したが「釣れたらきっとうれしくなる」と釣りの魅力に触れた様子だった。
指導した福井大学連合教職大学院の福島昌子教授は「インタビューはおしゃべりではなく、対話」「漁師からしか聞けないことを質問して」などとアドバイスした。
同校の下地美和子教頭は「主体的、探究的な学びを深めることができる。実際に行われる追い込み漁の見学につなげていきたい」と意義を話した。
同校によると、参加した大学生や教授らは事前にPCR検査を受け陰性を確認したほか、マスク着用などコロナ感染症対策を十分に講じた上で実施した。