小中すべて県平均下回る/全国学力テスト
小6算数は大きな開き/市教委、結果の分析進める
市教育委員会は全国の小学6年生と中学3年生が受けた全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の市内小中学生の平均正答率を公表した。国語と算数・数学の2科目で、市内の小中学生は両科目とも県平均を下回り、特に小学生の算数は県平均と大きな開きがあった。17日の市議会9月定例会で大城裕子教育長が説明した。分析結果の詳細については24日にも公表する方針。
今年度の全国学力テストは新型コロナの影響を受け、調査日を1カ月遅らせて5月27日に実施。20年度は中止となったため2年ぶりの実施だった。
市内小学生の国語の平均正答率は60%で県平均を5ポイント、全国平均を4・7ポイント下回った。算数は61%で県平均を8ポイント、全国平均を9・2ポイント下回った。
中学生の国語の平均正答率は59%で県平均を1ポイント、全国平均を5・6ポイント下回った。数学は49%で県平均を3ポイント、全国平均を8・2ポイント下回った。
大城教育長は「社会を混乱させた新型コロナウイルス感染症の影響があると考える。1年以上も感染対策を講じる中での学習となり、臨時休業の中で十分な学びの確保が難しい状況があった。現在まで一斉の臨時休業日は合わせて89日となっている。これは全国的にも県内他市町村と比較してもかなり多い。コロナ感染対策を徹底していることで十分に授業改善ができていない状況」と説明した。
調査は、普段の生活や学習意欲などを聞く学習状況調査も併せて行っており、市教委では宮古教育事務所とともに調査結果の分析を進めている。