障害者雇用でセミナー/押尾氏が講話
「特性理解と配慮を」
みやこ福祉会、障害者就業・生活支援センターみやこが主催する「2021年度障害者雇用セミナー」の第2回が16日、下地ICTセンターで行われた。今回は沖縄本島の会場とインターネットで結んだリモート開催となり、参加した企業や障害者支援機関などに対して、障害者雇用についてのメリットや留意点等を紹介した。
セミナーでは、沖縄障害者就業センターの押尾渓介カウンセラーが「精神障害の理解について」の演題で講話した。
障害者雇用について、押尾さんは事業主側のメリットとして、精神障害の特性を知ることで職場内のメンタルヘルスの意識が向上したなど、事業主の声を紹介した。
その上で、雇用する側に対しては、本人の病状や障害特性をしっかりと把握することが呼び掛けられた。
把握のためには本人からの聞き取りで「病気の特徴」「症状の現れ方」「体調が優れなくなった時の対処策」などを確認することを求めた。
さらに、聞き取りの際には「長所」だけでなく「苦手なこと」「配慮してほしいこと」についても十分に聞き取ることの大切さを訴えた。
そのほかにも、精神障がい者の安定した就労を考える際には、生活面への介入や医療機関と連携を取ることが必要なケースもあり、必要に応じて支援機関と連携し、生活面の支援について対応方法を検討することが有効であることも紹介した。
第3回は「高次脳機能障害の理解について」のテーマで、11月18日に開催を予定している。