パーントゥの絵画寄贈/島尻自治会に「役立てて」
上野出身の大山さん
パーントゥがユネスコ無形文化遺産に登録されたことを受け、市上野出身の大山一枝さんが25日、所有するパーントゥの絵画を島尻自治会(宮良保会長)に寄贈した。大山さんは「この絵が後世や地域のために役に立てばありがたい」と笑顔で話した。絵画はパーントゥの里会館内に展示される予定。
絵画は、たぶろう美術協会会員の金城芳明さんが描いた油絵。大きさはP100号(縦162センチ、横112センチ)。2018年にパーントゥの様子を紹介した宮古毎日新聞の写真を見て、絵筆を握ったという。逃げ惑う女児を中心に、パーントゥや観光客らが描かれている。
絵画の作者である金城さんは「子供の真剣な驚きようがかわいくて描いた。完成には約3カ月掛かった。子供の目には周囲の人もお化けに見えたのではないかと思い、それを表現している」と説明した。
数年前にこの絵画を購入した大山さんは「この絵は私一人で楽しむのではなく、多くの人に楽しんでもらいたい」と述べた。
同自治会の宮良会長は「素晴らしい絵画をありがとう。写真の寄贈はあったが、このような大きな絵画は初めて。施設内に展示して多くの住民が楽しめるようにしたい」と感謝した。