砂川さん(久松中1年)県最優秀賞/少年の主張大会
宮古地区から23年ぶり/諦めずに挑戦すること訴え
第43回県少年の主張大会(主催・県青少年育成県民会議など)が29日、オンラインで開催され、宮古地区代表の砂川恵里香さん(久松中1年)が最優秀賞に輝いた。諦めずに挑戦することと、無限の可能性を広げるのは自分自身であることを訴えた。宮古地区からの最優秀賞は23年ぶり。砂川さんは「地区大会で優勝した時よりも驚いた。もっと練習して、さらに上手になるように頑張りたい」と笑顔で話した。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、大会はビデオ審査で行われた。県内6地区からの代表12人の中学生が参加。生徒たちは発表の様子を事前に撮影し、審査の結果を待った。
砂川さんのテーマは「私の挑戦」。生まれつき左手の肘から先がない障がいを持つが、幼稚園の先生との出会いによって、何事にも挑戦する姿勢が身に付いたことを説明した。
砂川さんは、水泳やそろばんにも挑戦し、達成感が自信につながった経験を紹介。「挑戦したい、克服したいときは、勇気を出して近くにいる人に頼ること」と述べ、成功する可能性を信じて行動することを訴えた。
将来は人助けやサポートする仕事に就くことが夢だとして、「私がいただいてきたサポートの恩返しがしたい」と強調。「何年後かには義手を装着し、両手でやりたいことは自分の手で髪を結び、おしゃれを楽しむこと」と語った。
大会終了後、砂川さんは「地区大会以降は毎日練習した。語尾をちゃんと言い切ることと、段落ごとの間を空けることを意識した。20回以上撮影して一番良い発表を選んだ。自己採点では90点くらい」と述べた。