副市長、教育長が謝罪/市職員の窃盗容疑逮捕で
「市民に申し訳ない」
市内の店舗からDVDを盗んだとして12日に逮捕された男(31)=市伊良部前里添=が宮古島市教育委員会伊良部分室の職員だったことが判明し、長濱政治副市長と市教育委員会の川上哲也教育長が14日、市役所平良庁舎で会見を開き「市民に申し訳ない」と謝罪した。職員は当初、宮古島署の取り調べに対し職業をプール監視員としていたがその後の調べで市の職員であることが分かった。市当局は今月中にも懲戒分限委員会を設置して職員の処分内容を決定するとしている。
逮捕された職員は12日午前10時ごろから同10時10分ごろまでの間に市内の店舗からDVD3枚(時価合計1万円相当)を盗んだ。
店舗からの通報を受け、駆け付けた警察官が窃盗の現行犯で逮捕。職員は容疑を認めている。
昨年発生した公金の紛失問題など、相次ぐ職員の不祥事について長濱副市長は「今回の連絡が入ったときも『まさか』と思ったが市の職員であるとことが判明し、市民の皆さんには本当に申し訳ない気持ちでいっぱい」と陳謝した。
さらに、「今回の問題も公務員としての自覚以前の問題。社会人、大人としての自覚が欠如している。今後、いろいろな場面で職員には厳しく接し、社会への奉仕者としての自覚を促していきたい」と述べた。
川上教育長も「教育委員会の職員がこのような問題を起こし本当に申し訳ない。すでに教育委員会の職員に対して綱紀粛正と再発防止のための訓示を行った。同じようなことが二度と起こらないよう再発防止の徹底を図りたい」と話した。
長濱副市長によると、13日の午前8時30分ごろに窃盗で市職員逮捕の連絡が入り、事実関係の確認のため14日午前に担当職員を宮古島警察署に派遣し、免許証などで逮捕された男が市の職員であることを確認したという。
逮捕された職員は2005年に旧伊良部町の職員として採用され、現在は市教育委員会が管理する施設で勤務している。
男は現在もまだ同署内で取り調べを受けており、市当局は警察の取り調べ終了後に本人と面談し、事実関係を確認した上で早急に懲戒分限委員会を設置して処分内容を決定するとしている。