新食肉センター 整備へ動き出す
事業導入検討委が発足
第3セクターの宮古食肉センター(池間等志社長)は、新センター整備事業の導入を視野に16日、検討委員会を発足させた。事業化の是非は、8月末の委員会答申を受けた取締役会で判断する。同社は、2012年度中の新施設完成を目指し、作業を進める。
第1回委員会では、池間社長から委員7人に委嘱状が交付された。委員長には、慶留間智厚県宮古家畜保健衛生所長を選任した。
池間社長は「老朽化した施設の建て替えを以前から考えていたところ、資金のめどが立った。素晴らしい新センターができるよう、皆さんの知恵を拝借したい。話は入り口だが、やる方向で進める」と決意を示した。
慶留間委員長は「センターは、地産地消と安全安心な食肉を供給する拠点的施設。いい施設が造られるようお願いしたい」とあいさつした。
委員会では①牛や豚、ヤギの振興(頭数)計画②施設規模③建設場所④枝肉流通体系の整備-などを検討する。
整備資金は、県食肉安定基金を活用する。新センターの整備費は、8億円前後を見込む。補助率は90%。池間社長は、事業化には残り1割の行政の支援が不可欠との考えを示している。
新センターの整備は、施設の機能拡充による畜産振興の後押しを大きな狙いとする。
具体的な目的には①肥育した宮古んま牛(高齢雌牛)の部分肉加工による付加価値向上②肉用牛地域一貫経営の促進③肉加工を沖縄本島の施設に頼らざるをえない状況の解消(肉加工コスト低減)④宮古銘柄牛の確立-などを挙げている。
委員は次の通り。
委員長=慶留間智厚県宮古家畜保健衛生所長▽副委員長=下地孝志JAおきなわ宮古地区畜産振興センター長▽久志盛一市農林水産部畜産課長▽平良雅則宮古郡農業共済組合参事▽川上政彦宮古食肉センター専務(事務局長)▽平良恵栄市農林水産部畜産課長補佐(事務局)▽平良明憲JAおきなわ宮古地区畜産振興センター次長(同)