新品種キノコの栽培に成功/みやこ福祉会
マツタケ研究員 幸松哲生さんが講演
社会福祉法人みやこ福祉会(伊志嶺博司理事長)主催の障害者講演会が17日、みやこ学園で開かれた。講師に招かれた松二マツタケ(大分県)の研究員、幸松哲生さんが「宮古での新た産業としての可能性」と題して講演した。その中で、幸松さんは「植物性乳酸菌と土壌菌活性液を掛け合わせた混合物を開発したことで、新品種キノコの栽培に成功した。これから名前はつける。植物性乳酸菌を野菜やキクラゲなどに使うと、普通のものより大きく成長する。宮古でも混合物を使ったブランド商品はできないものか」と提起した。来場者らは熱心に聞き入っていた。
県障害者就労支援ネットワーク強化・充実事業の一環。地域における就労支援ネットワークの構築の促進を図るのが目的で開催された。
幸松さんは「混合物に入っている植物性乳酸菌は100度でも溶けない。なぜ溶けないのか。土壌菌が植物性乳酸菌を守っているからである。混合物を畑にまくと、野菜の成長は早くなり、病気にかからない。大分県と鹿児島県では、混合物でキクラゲを栽培し、まち興しに取り組んでいる」と述べた。
また幸松さんは「これからは日本には中国産のキノコは入って来ない。日本の市場より中国の値段が高いからである。それに日本は関税が高いので、関税のかからないシンガポールに輸出している」と語った。