小学141人増、中学67人増/11年度教員採用
「待機者」の大幅改善へ/県教育庁
【那覇支社】県教育庁(金武正八郎教育長)が2011年度の小・中学校の教員採用枠を大幅に増やすことが24日までに分かった。小学校で250人(前年度比141人増)、中学校108人(同67人増)を採用する計画を立てている。教員採用試験に合格したものの、採用待ちになっている「待機者」を優先して採用する考えだ。
2010年度の小学校教諭採用試験合格者と待機者の合計は277人で、このうち109人が採用された。待機者数は168人(待機率60・6%)となっている。
また、同年度中学校教諭採用試験合格者と待機者の合計は151人で、このうち41人が採用。待機者は110人(同72・8%)となっている。
本務教諭に採用されるまで、長くて4年間も待機する者がおり、次年度の採用増によって、待機者数は小学校で13人、中学校で36人にまで減少し改善されることになる。
県教育庁によれば、10年度の小学校本務教諭数は4187人、臨時任用教諭数は1076人で、全体の約2割が臨任教諭。また、中学では本務教諭2700人に対し、臨任教諭が652人で、同じく約2割が臨任教諭で占められる。待機者が必ずしも臨任教諭として勤めているとは限らないという。