産業・経済
2011年3月3日(木)9:00
共同販売4月開始/宮古島生コン組合
5年ぶり再スタート
市内の生コン製造5社で構成する宮古島生コン協同組合(豊見山景順代表理事)は、4月から共同販売を再開する。生コンの共同販売は、旧宮古地区生コンクリート協同組合が解散した2006年以来5年ぶり。安定供給と県の積算価格に準じた適正価格販売による経営の安定を図る狙いがある。
宮古の生コン業界では、耐震性が強化された改正建築基準法に伴い、地元産石灰岩の砂利が使えなくなり、黒砂利の移入を余儀なくされていることが経営を圧迫。
ミキサー車の積載量が6立方㍍から4立方㍍に制限されたことも、投資(増車)圧力を強めていた。
5社は、経営改善に向けて組合を再設立。共同仕入れ体制を整え今回、共同販売を再開する。
組合は注文を一手に引き受けて各社に振り分け、客が希望する日時に納品する。集金や精算事務も行う。組合の設立によって、会社間のミキサー車やポンプ車の貸し借りも、状況に応じて手配できるようになった。
安定供給の面では、一時に大量の生コンを必要とする注文にも、各社の協力で対応できるメリットがある。