キビ収穫後にオクラ種まき/JA宮古伊良部支部
リレー方式栽培を導入
JA宮古地区オクラ専門部会伊良部支部(池間拓夫支部長、会員45人)は2日、春作オクラ現地検討会を開いた。参加者らは、サトウキビ収穫後にオクラを種まきから収穫するまでのリレー方式栽培を確認するとともに、生産技術向上や病害虫未然防止に知識を深めた。県認定の拠点産地に向け活動を展開している。
栽培面積は約100㌃。昨年は東京市場に11㌧余を出荷、1144万円の取引額があった。安全・安心・高品質から1袋(100㌘入り)98円の高値水準を推移した。
宮古製糖伊良部工場が12月に年内操業することから、キビ搬入を終えた農家は、2月10~15日に種まきを実施。3月下旬から収穫・出荷すると、4月末にオクラ代金が入ることから、キビ代金を含めて農家経営が安定するとしている。
この日は、オクラ栽培畑7カ所を視察した。オクラ周辺に敷いた敷草のメリットとして▽毎日の収穫作業時に汚れない▽雨天時でも農薬散布ができる▽オクラ収穫後に堆肥に変わる▽除草効果がある-を挙げた。
栽培農家のうち、玉元正助さんのビニールハウス内では、苗が青々と育っていた。玉元さんは「オクラ栽培は今年で3年。昨年2㌧余り出荷したことが口コミで広がり、会員が急増した。今年は1月19日に種まきをしたが、作柄は上々」と笑顔で語った。
佐久川浩希さんは、今年が初めての栽培。「ビニールハウス内の温度は調整している。順調に育っているので、収穫が楽しみ」と前を見据えていた。