池間、平良、知念決勝リーグへ/本社主催・第33期宮古本因坊戦
1次予選、30人が激しい攻防
第33期宮古本因坊戦(主催・宮古毎日新聞社、主管・日本棋院平良支部、協賛・こすみ囲碁教室)の1次予選が6日、同教室で行われた。ブロックトーナメントの結果、池間博美六段、平良博彦六段、知念一将六段の3人が、13日の決勝リーグに勝ち進んだ。決勝リーグは石垣信秀現本因坊と、勝ち残った3人の計4人で行われる。
対局に先立ち宮古毎日新聞社の平良覚社長があいさつし、本因坊を目指して全力を尽くすよう激励した。
1次予選には、30人参加した。対局は互先で行われ、激しい攻防が盤上で繰り広げられた。
Aブロック決勝は、池間六段と亀川六段の対戦となった。序盤のコウ争いで、池間六段は、亀川六段のコウだてに構わず石をポン抜き、手厚い碁形となった。中盤以降は、この厚みを生かしてうまく打ち進め、押し切った。
第1期から10連覇し名誉宮古本因坊の称号を得た池間六段は、23年ぶりの復帰。「久しぶりの本因坊戦ということで、心地よい緊張感があった。予選を勝ち抜けてほっとしている。決勝リーグで打てるのが、楽しみ」と感想を語った。
Bブロックは平良六段と川満勇吉五段の顔合わせ。平良六段は、中盤過ぎに鋭い手を放って相手の石を取り、勝負を決めた。「みんな危ない碁だったけど、運良く勝てた」と内容に満足いかない様子。「今回の決勝は、最強のメンバーがそろった。遜色ないよう力を尽くしたい」と気合いを入れた。
Cブロックは、知念六段と砂川正博六段のカードとなった。知念六段は、砂川六段の強烈な攻めをかわし、逃げ切った。「決勝は砂川六段のミスで勝てた。運が良かった」と感想。「決勝リーグでは、池間さんを負かして面白くしたい。初優勝をねらいたい」とタイトルに意欲を見せた。