政治・行政 環境・エコ 社会・全般
2011年3月12日(土)9:00
双方から意見聴取/県公害審査会
海中公園工事で調停委員会
狩俣で進められている海中公園工事で、エコツアー会社を運営するエコツーラボ合同会社の猪澤也寸志代表社員が、市に対し同工事に関連する一部書類の公開を求める調停を今年1月、県の公害審査会に申請していた件で、同審査会(加藤裕委員長)の第1回調停が11日、市内で行われ、双方から意見を聴取した。
午前中、加藤委員長をはじめ関係者らが工事現場で陸上と海上から現地調査を行った。午後は宮古福祉保健所で調停が行われ、申請者の猪澤代表に申請内容の確認を行ったほか、被申請者の市からは内容に関する意見を求めた。
調停後、加藤委員長は「双方の言い分を聞いた上で歩み寄れるようにするのが委員会の役割。委員会は申請者、被申請者どちらにも指示を出したり、調停の方向付けはしない」と話した。
市水産課の池原豊課長は本紙の取材に対し「(調停では)両方の意見を聞いただけ。初回でもあり、持ち帰り検討すると話した」と答えた。
猪澤氏は「今回のことを教訓にして、今後の工事に役立ててほしい」と話した。