輸出額が4割増/税関平良出張所
10年の貿易概況 スクラップ好調
沖縄地区税関石垣税関支署平良出張所(国吉真哲所長)は14日、2010年分の宮古圏域の貿易概況を発表した。輸出額は前年比40・9%増の2億318万8000円。輸入額が同比58・2%減の1億255万円。輸出が輸入を1億63万8000円上回る出超となった。
輸出は、2年連続の増加。輸入は2年ぶりに減少した。
輸出の品目別順位は1位が、スクラップ類の1億7818万8000円(前年比39・0%増)、2位が中古品のバージやタグボートなど船舶の2500万円(同比56・3%増)。スクラップは、国際相場が持ち直し、伸びた。
輸出の国別金額は、中国の1億3310万9000円(同比3・9%増)が最も多い。台湾の4507万9000円(全増)、韓国の2500万円(同比56・3%増)が続いた。スクラップは主に中国、船舶は韓国に輸出した。
輸入の品目別順位は、1位がアスファルトの6958万5000円(前年比56・8%減)。2位が川砂3033万2000万円(同比24・9%減)、3位が墓石の263万3000円(同比91・1%減)となった。輸入金額は、アスファルトや墓石の輸入が減り半減した。
墓石は、墓の建造を控える「うるう月」のある年だったため大幅に減少。アスファルトの輸入額は、最初に入港した港で税関手続きをとることから、実際の額とは結び付かないとしている。
輸入先の国別金額は、韓国が最も多く6958万5000円(同比56・8%減)。フィリピンの3033万2000円(同比24・9%減)、中国263万3000円(同比93・7%減)が続いた。
アスファルトは韓国、川砂はフィリピン、墓石は中国から輸入している。
輸出額は、台湾航路の荷客船の運休やスクラップ相場が下落した08年には、前の年の2割を切るまでに激減。09、10年と持ち直した。