キビ増産パレード/目標38万㌧の早期達成へ
春植、株出の増産を
サトウキビ増産パレード(主催・宮古地区農業振興会)が18日、宮古本島一円で行われた。約10台の車両が列をなし春植、株出の栽培面積拡大による生産目標38万㌧の早期達成を呼び掛けた。
パレードには県や市、製糖会社、農業共済組合、JAの職員ら約30人が出席した。
出発式で、農業振興会の安村勇副会長は「昨年は県全体の4割を占める35万㌧を達成し、宮古地区の目標を万㌧に上方修正した」と、近年好調なキビ生産の状況を説明。
増産に向け伊良部地区や、年内操業を打ち出している宮古本島でも春植、株出の面積拡大が進んでいるとし「パレードを通して農家の意識高揚に努め春植、株出を増産すれば来期の38万㌧達成は間違いない」と激励した。
また、環太平洋経済連携協定(TPP)に反対する要請書を岡田克也民主党幹事長に手渡したことも報告した。
砂川正幸県宮古農林水産振興センター所長は「宮古のサトウキビ生産は4年連続で、30万㌧の達成が見込まれている。農家と足並みをそろえ行動すれば、生産はまだまだ伸びる。パレードで、増産の機運が高まることを願う」とあいさつした。
決意表明した沖縄製糖宮古工場の古謝宏信農務課長は、宮古はキビの拠点産地と強調。その上で38万㌧の早期達成へ、地域一体となった取り組みを訴えた。
広報車のスピーカーは「プリンスベイト剤やアオドウガネ誘殺灯の効果で土壌害虫が減少し、春植、株出が普及できる状況になっている」「春植はかんがいの出来る畑で栽培を」―などと呼び掛けた。