宮古島から被災地支援を/東日本大震災
義援金募金を呼び掛け/市職員らが街頭活動
東北地方を中心に未曾有の被害をもたらした東日本大震災。被災した多くの人たちを支援するため義援金の受付を行っている宮古島市は19日夕、市内の大型スーパー前などで街頭募金活動を実施。下地敏彦市長や市職員、市議会議員ら約100人がボランティアで参加し、市民に協力を訴えた。
市役所各庁舎に募金箱を設置するなどして東日本大震災被災者への義援金を募っている宮古島市。被災地の一日も早い復興のために積極的な支援を行いたいとの思いから、今回、市民に協力を呼び掛けるための街頭募金活動を行うことを決定。市福祉保健部の職員を中心に下地市長や長濱政治副市長、各部長、消防本部などの市職員と、下地明議長ら市議会議員が参加した。
活動開始を前に、市役所平良庁舎正面玄関前で出発式が行われた。休日に集まった多数の参加者に対し、下地議長は「市議会としてもできる限りの支援を、最後までしっかりとしていきたい」、下地市長は「被災者の皆さんは非常に不安な日々を送っていると思う。少しでも役に立ちたいとの思いから今回、街頭募金を行う。1円でも多く被災地に義援金を送り届けたい」との考えを示した。
街頭活動は参加者が6班に分かれ、市内の大型スーパーや書店前で実施。義援金への協力を呼び掛ける声に応え、大人から子どもまで多くの市民が募金を行っていた。
街頭募金に協力した主婦は「ほかに何もできないので、少しでも役に立てればと思った」、男性会社員は「復興までには時間が掛かると思う。島を挙げて息の長い支援をしていきたい」との思いを語った。
街頭活動を終えた下地市長は「子どもがお小遣いを持ってきてくれたり、少なくない額を募金してくれる大人もいるなど、被災された皆さんに対しての市民の頑張れという思いが伝わってきた」との感想を述べた上で「復興するまでこれからも募金活動は続けていく。皆さんの思いは必ず届けるので、ぜひ協力してほしい」と呼び掛けた。