都計審未開催で工事着工/下里公設市場
市、同時並行でも問題ない
開会中の宮古島市議会(下地明議長)3月定例会一般質問で22日、現在建築中の下里公設市場の建設にあたり長崎富夫氏が「本来、工事着工前に開催されるはずの都市計画審議会が開催されておらず、都市計画決定されていない」と当局見解をただした。当局は答弁で問題ないとの見解を示してたが閉会後の取材では長濱政治副市長は通常ではない状況であることを認め、友利悦裕建設部長も都計審の開催については工事着工前に行うことが「望ましい」との見解を示した。
公設市場など都市施設の建設については、都市計画の決定が必要となっている。
現在、建設工事が行われている下里公設市場は1966年に都市計画決定されているが、1992年の道路拡幅工事に伴い建設用地が縮小したことから、今回の建設に当たっては都市計画の変更が必要となっていた。
しかし、実際に都市計画審議会が開かれることなく、すでに工事が行われている。
「工事着工前に都計審を開催すべきなのではないか」の質問に対し、友利建設部長は「それが望ましいとは思うが同時並行でも構わないと県の了解も得ている」と説明した。
都市計画の変更について、長濱副市長は「本来という形で言えば1992年の道路拡張工事の際にこの面積縮小について一緒に都市計画の変更が必要だった。その際にどこまで土地を買いました。どれだけ減ったかということがないと都計審に対して説明できない」と述べた。
長崎氏はこの問題について「以前に決定された旧市場用地の都市計画決定を廃止し、新たに変更された公設市場用地の都市計画決定を同審議会に図り審議会の決定を経て都市計画を決定すべき」と主張している。
市当局は今後、都計審から求められれば説明を行うとしている。