県議会付帯決議を重視/下地島空港使用
自衛隊関連で下地市長
開会中の宮古島市議会3月定例会は22日、一般質問の最終日を行い、6人が登壇して市当局の考えをただした。自衛隊関連の答弁で下地敏彦市長は「自衛隊そのものは国の防衛上絶対に必要と思う」とする見解を示した。ただ、下地島空港への誘致については軍事目的の使用を認めないとする1979年の県議会決議を重視。「県議会の議決。順守しなければならない」と述べ、事実上自衛隊等の使用に関しては否定的な見解を示した。
下地島空港に関する付帯決議には、「民間航空機に使用させることとし、自衛隊等軍事目的には絶対使用させないこと」などが明記されている。
亀濱玲子氏に対する答弁で下地市長は「県としては、順守しなければならないと思っている」と県の姿勢を代弁する形で含みを残したが、付帯決議を順守する見解を示した。
一方で上里樹氏への答弁では「基本的に自衛隊の存在を認めるかどうかの論議をすべきだと思う。新防衛大綱の中では、できるだけ自国の防衛は自国でやろうと、空白の部分を埋めたいと。足りない部分を米軍で補完するということになっているはず」と述べ、国防上の観点から自衛隊の必要性を議論すべきだと強調した。
この日の一般質問には、亀濱氏、上里氏のほか垣花健志、長崎富夫、池間豊、棚原芳樹の各氏が登壇した。
スカイマークの那覇―宮古路線について長濱政治副市長は「9月の就航に向けて事務調整が進んでいると聞いている」と答弁。海中公園建設に伴う移植サンゴの生存率が21%であることも長濱副市長の答弁で分かった。