児童・生徒の安否確認/多良間村教委
交流のある岩手県宮古市 ほとんどは無事
【多良間】東日本巨大地震による地震・津波の大被害を受けた岩手県宮古市と姉妹提携を結び子どもたちの交流を進めている多良間村の教育委員会(豊見山正教育長)は、当地の子どもたちや、ホームステイで世話になった家族の安否の確認作業をしている。
昨年交流した田老第一小・中学校の児童・生徒やホームステイ先の家族については、ほとんどの無事を確認した。一方で、連絡の取れない人が数人いることや、過去に宮古市の子どもたちのホームステイを受け入れた村内の親たちから安否確認の要望があることから、今後も作業を続ける。
多良間村の児童・生徒8人は、昨年11月29から12月4日に掛けて、宮古市を訪ね田老第一小・中学校の子どもたちと交流。今年1月11~14日には、宮古市の児童・生徒8人が多良間村を訪れた。
田老第一小・中学校の児童・生徒の安否については、交流に行った村内の子どもたちが心配していたという。
田老町は、三陸海岸に面する人口約4500人の町。1933年の三陸地震津波を教訓に、高さ10㍍もの防潮堤を備えたが、今回の津波はそれを越えて、壊滅的な被害をもたらした。
両市村の交流は、多良間村に漂着した商船の乗員を島民が看護し帰還させた史実をきっかけに始まった。姉妹提携は、1996年に締結された。