海中公園が完成/平良狩俣
国内初トンネル状施設/5日にオープン式典
宮古島市(下地敏彦市長)が狩俣地区で進めてきた海中公園が、3月31日完成した。メーン施設はトンネル状の海中観察施設で、透明なアクリル製窓からサンゴや熱帯魚が観察できる。同タイプの施設は、国内初という。5日にオープン式典、6日から一般公開される。
海中公園は、観光振興や運営収益による漁業活性化などを目的に整備した。管理運営は、地元3漁協を大株主とする第三セクター「宮古島海業管理センター」(社長・豊見山健児宮古島観光協会長)が行う。
海中観察施設の延長は29・6㍍、床から天井までの高さが3・4㍍、幅5㍍。ゆったりとしたスペースで、海中散歩を楽しめる。窓は高さ1・5㍍、幅0・5㍍。前面に20カ所、側面に4カ所の計24カ所設置した。
開館時間は、午前9時~午後7時。年中無休。暗くなる夕刻や雨天時には、海中をライトアップする。
管理棟(349平方㍍)周辺に広がる青い海や複雑な形の海岸線は美しく、宮古ならではの特色を際立たせている。
海中観察施設西側の入江や周辺海域では、シーカヤックやサバニ体験ができる。
オープン式典は5日午後2時から始まり、除幕やテープカット、招待客の施設見学などが行われる。
入館料は個人一般客が1000円、高校生800円、小・中校生500円、6歳未満は無料。団体一般が800円、高校生640円、小・中校生400円となっている。
事業の補助金は「農産漁村活性化プロジェクト支援交付金事業」の6億円と「地域活性化・公共投資臨時交付金」の3億円を合わせた9億円。市は500万円を負担した。
観光関係者は「宮古では雨天時の観光が課題になっていたが、海中公園によって改善される」と施設の完成を歓迎している。