救援物資の受付中止/市対策室
「被災地の倉庫満杯」
宮古島市は5日、東日本大震災で被災地への救援物資の受け付けを一時中止すると発表した。被災地では、各県からの支援物資が大量に届いており倉庫が満杯となっていることなどの状況を踏まえたもの。4日に県から通知があった。長濱政治副市長は「われわれとしても受け付けをいったん中止するしかない。協力してくれた市民には感謝する」と述べた。被災者の受け入れなどの支援は継続して行う。
市は3月28日に「東北地方太平洋沖地震支援対策室」を市役所下地庁舎1階に設置。被災地へ送る支援物資の受け付けや被災者受け入れに関する業務など、被災者支援策を展開していた。
市によると、救援物資の受付中止は、県の対策本部支援物資対策チームからの通知によるもので、現在のところ再開のめどは立っていないという。
同チームによると今回の中止は、各自治体からの支援物資が県に大量に届いていることが理由という。
市の支援対策室によると、市民から同対策室に寄せられた救援物資は大人・子供用の紙おむつやタオル、マスク、石けんなど。長濱副市長は「コンテナ一つ分がいっぱいになれば、送ろうと思っていたがそうならないうちに中止になってしまった」と戸惑いの表情。すでに受け付けた救援物資については「保管しておいて、被災地から宮古島市に避難している方たちが必要とあれば提供していきたい」と語った。