品質維持、輸送対策が課題/マンゴー講習会
宮古島市農政課主催のマンゴー講習会が21日、下地農村環境改善センターであった。沖縄協同青果果実部長の東山正道さんがマンゴーの市場動向および評価を報告。集まった生産者が品質の維持、輸送対策といった複数の課題と向き合った。
東山さんは2010年度、中央卸売市場で取り扱った数量や金額を品目ごとに報告。果実類でマンゴーは数量が549㌧で全体取り扱い量の19%、金額は6億5000万円で全体売り上げの50%を占めた成績を示した。
取り扱いマンゴーの単価は07年度に1㌔2000円以上になったが、その後は出荷量の増加に伴う需給のバランス、産地偽装問題などで単価は下降傾向にあるという。
10年度の宮古島産の平均単価は1782円とし、県全体の1191円に比べると高値だが、05~08年度までは3000円台を維持してきただけに今後の品質維持が課題として浮上している。
東山さんは「市場でも味が薄いのが入っているのではないかという評価がある」と宮古島産マンゴーの品質不揃いを指摘。その上で▽品質維持▽選果徹底▽品質の統一▽輸送対策-を課題に挙げ、県内でも単価が高い宮古島産のブランドを守るよう呼び掛けた。